Nagizuburogu |
This is Nagi's blog, from Japan. Me: Female/22/Sociology |

前に住んでいた家の台所で、祖母が料理を作っている
それが珍しい光景なので、つまり母が家をあける正式な理由があるときにしか起こらないことだから、親類の葬式とか何かあったかなと頭に浮かんだ
祖母のとこに行って、何つくってるのか聞いたら、お米とお餅を一緒に揚げたやつがスープの中に入っているような見た事無いけどこ洒落たもので、たまの機会に腕を振るおうとはりきってるようだった
食べてみたら、味はぼんやりしてたけど割においしくて、でもおばあちゃんは、あれをああすればもっとよかった、今回のはあまり良くない、みたいなことを言っていて、私はそんなことないよ美味しいよ、と言った
父はこちらを見ないで新聞を読んでいた
場面がおばあちゃんの家に移って
すごく偉そうな見た事もない親戚の男が何人も、喪服で居間を陣取ってビールやらおつまみやらがやがやと食べていて、その中には、私がさっき崖から海に落ちそうになっていたときに助けるどころか、邪魔をしてきたような中年の男がいて、この野郎の世話するなんて割にあわんと思いながらも、おばあちゃんを中心にして親戚中の女が台所に立って餃子を作ったり、つまみやら飲み物の世話をするのが慣習なので、私も甲斐甲斐しく居間と台所を行ったり来たりしていたと思う
宴会も終盤に近づいて、何人かの喪服の男が家を出る時、私も見送りに玄関に立った
そこで、誰も気づいていないような手紙が一枚、靴箱の上に置いてあるのを見つけて、手に取ってみると
「骨は、返さないで下さい(反骨ジョーク!)」と書かれている
面白いのか意味がよくわからないけど、私の頭には納骨の時、お箸で骨をつかんで、骨壺に入れる風景が浮かんで、それを返さないでくれ、?みたいなブラックジョークかな、落ちがぼんやりしてるけど、とか考える
なんとなく、この手紙はたぶんおばあちゃんが書いたんだろなと一目で分かった
そういえば今まで葬式の宴会をしてたわけだけど、そういえば誰が亡くなったんだっけ、という気づきがそこで初めてあって、私は居間の片付けをしている女の中から、まっすぐにおばあちゃんを見つけて、当たり前みたいに、おばあちゃん死んでるの?と訊ねたら、おばあちゃんは、そうだよ、と言った
おばあちゃんが死んでいたことを、私だけ気づいてなかったみたいで、てゆうか知らないふりしていたみたいで、でも親戚は皆知っていて、今まで皆はおばあちゃんのための宴会をしていたんだと思うと、私は凄く恥ずかしくなった
おばあちゃんはこんなにしっかりと喋っているのに、これが死んでるなら、じゃあ全部これは本当じゃないんだ、とすぐに気づいて、じゃあもうおばあちゃん死んでるんならこれから会えないじゃん、と思って、夢だから、おばあちゃんを抱きしめてみてううううって泣いたら、なんかおばあちゃんドラマのような台詞を言ってた、ごめんねもっとたくさんしてあげたかったんだけどね、みたいな
そんな陳腐なことおばあちゃん言わなそう、でも悲しい、と思ったり、おばあちゃん体細いし小さいな、と思ったり、でもこれもうすぐ、瞬間で終わるな、と分かっていて、でも死んだ人なのに喋ってだきしめてる肉感が本当にあって、これが本当じゃなくなるの本当に悲しい、と思いながらわんわん泣いていて、悲しすぎてもうこれやめたい、と思って、が!っとむりやり目を覚ましたら、私はベッドの中で、依然、夢の中と全く同じ感情を持っていて、それどころか、さっきよりずっとずっとずっと悲しくなって来た。だってもう死んで1年半以上たってるのに、まだこんなに悲しい事が悲しくて悲しくて、泣きまくって頭が痛くなるくらい泣いた。
おばあちゃんが亡くなった去年の夏の感情が、ぜんぜん欠けることなく戻って来たみたいだ!まるでもう一回おばあちゃんが死んでしまったみたい。
なんかやっぱり私だけ、おばあちゃんが死んだのを知らなかったのは本当だと思う。おばあちゃんが死ぬ前の、一週間しか会えなかったからな。おばあちゃんの一番悪い時期は、私は留学させてもらってたから、全然わからないんだよな。死ぬ二週間前まで、私は旅行をしていたし、自分だけ楽しんでたのも今考えるとばかだし、しかも留学前に、わざわざおばあちゃんの家行って、行ってくるね、とか言わなかったんだよな。そうしなよって言われてたのに、ただの怠惰で、それをやらなかった。だから最後に交わした言葉とか全く覚えてない。帰国したらおばあちゃんもう意識ないし、その状態になるまで周りの家族は見守って来たのに、なんかもう私だけ何も知らないんだよね。
20年以上ずっと良くしてくれた人に対して、私は本当に足らない。泣けば良いってもんじゃないけど、泣いちゃう。
自分の好きな人なのに、死んだりするんですよ、この私の好きな人なのに、だよ!そのへんのランダムな人が死ぬのと違うんだよ、私の好きなおばあちゃんが、死ぬ、って、そんな異常なことを、私はよくぞ抱えていると思う。こんなのブログに書くのおかしいかもしれないけど、ほんとに良いおばあちゃんだったんだよ。いっぱい泣いて、今日はもう疲れた。私は泣くとなんて不細工なんだろう。