Nagizuburogu |
This is Nagi's blog, from Japan. Me: Female/22/Sociology |
「女の軍隊」の表象、日韓米比較 ②韓国
②少女時代「Genie(願いを言ってみて)」
とりあえず踊っている時の、白い制服が空軍(パイロット)、緑の制服が陸軍をデフォルメしたものという前提で見てます。どちらにも、韓国の国旗がプリントされている。
ストーリーと歌詞から推察するに、男性の願い事を叶えてあげる、という大意が捉えられる。画面も男性の目線でフレームされていて、手をひっぱられたりネクタイをひっぱられたりしている。男性の願いがかなうハーレム的な。
でストーリーに軍隊はあまり関係ない。コスチュームだけなの。
このPV最初に見た時、なぜ軍服?と違和感があったんだけど、菊池ナル様が指摘するように、韓国には「徴兵」という価値観があるんだった!日本社会からほぼ完璧に欠落した概念。
だから、少女時代が軍服をデフォルメして着ているのとか、韓国社会に属する男性にとってはよっぽどたまらん感覚があるのだろうと思う。日本人が想起するそれより、もっときっと。
究極的には、Genieは「徴兵期間で女の欠如した社会に生きなければならないヘテロ男性にとってのファンタジー」と曲解しても、良いですか?!
韓国男性が全員通過する、ホモソーシャルな徴兵、という体験。
そこに差し込まれた、女で編成された軍隊、少女時代。この子達が、ハーレム状態で何でも願いを叶えてくれる訳か。
まあ古典的な、「欲望する男」に、「与えるアイドル」の構図、これが2009年の時点。
そして2011年現在:
少女時代「The Boys」アメリカデビュー曲。
菊池成孔は、3:37あたりからの転調を「軍隊」と解釈していて、これが韓国とアメリカ文化との接合点だと言っている。
前のエントリにも書いたが、The boysという楽曲はアメリカの大御所プロデューサーによるもので、アメリカ要素が詰まっているんだけど、歌詞もまあビヨンセ使用というか「私が一番ホットよ!」とか「ボーイズをbring out してあげるわ」的な上から目線で。
(実は韓国語の歌詞は、男性に対する「しっかりしなさいよ」的な激励ソングになっていて、若干毛色が違う。)
一つ前のエントリの、ビヨンセのあの男をけちょんけちょんにしているのがアメリカンビューティーだとすると、あの土壌で成功するには、少女時代はGenieから大きく舵を切ることが必要だよ そりゃそうだよ。
その賜物が、The Boysなのね。
アメリカ進出に向けて、メンバーの一人Tiffanyが「少女時代は9人のビヨンセになりたい」(出典: CNN)とはっきりと語っているように、アメリカに進出すると言う事は、まさにその通りの事を意味するのだね。
実際、少女時代が、国内韓国に向ける顔、日本に向ける顔、アメリカに向ける顔、かなり矛盾している。一貫性は、はっきりいって無い。マーケットに順応させるのが一貫性とは言えるけど。
The Boysではっきりとアメリカ路線を打ち出した少女時代、「日本はKpopにフラれた」と菊池さんは表現しました。
すっかりJ-pop化されたKARAというグループもいるんだけどね….
どのみち、K-popが日本に興味もってくれないと、フジテレビデモだって盛り上がらないんだからね。